先日、ニコンフルサイズミラーレス「Z6Ⅱ」を購入しました。
現在の市場価格は26万円前後。
現状のミラーレスの市場価格を考えると、値段相応のカメラと感じています。
また、同じ時期に発売した上位機種の「Z7Ⅱ」も視野に入れましたが、価格「39万円前後」。
有効画素数が約2倍にせよ、AF(オートフォーカス)性能が同じ。
暗所は強く、「Z6Ⅱ」の方が幾分高いところを考慮すると、Z6Ⅱの方がお得な気もしました。
もっとも撮影シーン次第です。
今回は「動画機」としての性能を重視して買ったため、「Z6Ⅱ」にしました。
それは、超高画素機はニコンの一眼レフ機「D850」(フルサイズ)を持っていることもあります。

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仕様について(Z50)と比較
保有カメラのニコンミラーレス「Z50」、APS-C機のミラーレス「Z50」ではセンサーサイズが違いますが、比較検証してみました。
それぞれのメリットを活かして、使用用途による使い分けもできると感じています。
太字(色字)部分は購入時に大切な部分です。
カメラ本体/概要
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Z6Ⅱ
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Z50
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現在の市場価格 | 26万円前後 | 9~10万円 キットレンズ16-50mmと合わせて「12~13万円」 |
※本体重量 バッテリー含む |
705g(バッテリーおよびメモリーカードを含む) | 450g (キットレンズと合わせて「585g」) |
※撮像素子(イメージセンサー) | フルサイズ (35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー) |
APS-C (23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー) |
※有効画素数 | 2528万画素 | 2088万 |
※画像処理エンジン | デュアルEXPEED 6 | EXPEED6 |
フォーカスポイント | 273点 | 209点 |
連射最高撮影速度 | 約14コマ/秒(拡張)※14ビットRAW設定時:約10コマ/秒) | 11コマ/秒(拡張) ※拡張時はカメラの設定により、連続撮影中に露出が安定しないこともある |
シャッタースピード | 1/8000~30秒(ステップ幅:1/3、1/2ステップに変更可能、撮影モードMでは900秒まで延長可能) | 1/4000~30秒 |
常用ISO感度 | 100~51200 | 100~51200 |
電池寿命 (撮影可能枚数) |
ファインダー使用:340枚 液晶モニタ使用:410枚 |
ファインダー使用:280枚 画像モニター使用:320枚 |
画像モニター | チルト式3.2型TFT液晶モニター210万ビット | チルト式3.2型TFT液晶モニター104万ビット |
スロット数 | ダブルスロット | シングルスロット (SDカード) |
※AF(オートフォーカス)性能 | 位相差AFとコントラストAFの 「ハイブリッドAF」 |
像面位相差AFとコントラストAFの 「ハイブリット型」 |
カメラ内手ぶれ補正 | ある (イメージセンサーシフト方式5軸補正) |
なし |
給電 | 撮影しながらできる | できる (※撮影中は無理) |
動画 | 4K60Pに対応 ※1.5倍クロップされるが・・・ |
4K30P |
スローモーション動画 | 1920×1080スロー:30p(4倍)/25p(4倍)/24p(5倍) | 1920×1080スロー:30p(4倍)/25p(4倍)/24p(5倍) |
発売日 | 2020年11月6日 | 2019年11月22日 |
購入ポイント「メリット・デメリット」(Z50と比較して)
Z6Ⅱ | |
メリット | 1、フルサイズミラーレス 2、画像処理エンジンがデュアルになりAF性能は向上 3、ダブルスロット(バックアップをとれる) 4、撮影しながら「給電」できるのは大きい ※動画撮影やタイムラプス動画には便利 5、動画機としても「4K60P」まで撮影できるのは魅力的 6、大きなボケ(レンズによります) |
デメリット | 1、やや重い 2、値段が高い 3、コスパは気になる |
※Z50については以下を参考にしてください!


「Z6Ⅱ」写真作品例
広角撮影でも奥深さもを感じさせる仕上げを実現してくれました。
このカメラの特徴が非常に良く出て、想定以上の写真に仕上がっています。
和田堀公園、満開の桜(修正なし写真)
※BASIC(JPEG)画像で撮影、撮って出し、無修正です。
文句なしの絵作りをしてくれています。



※和田掘公園近くにあります大宮八幡宮です
レンズはニコンミラーレス最高峰のSライン、「NIKKOR Z 24-70mm、f/4S」を使用しています。

Zマウント(Z6Ⅱ)の魅力
1、マウント口径55mmという最大口径を誇る
※現在のフルサイズミラーレスにおいて(ニコン調べ2021年3月31日)
2、シャープな描写
3、抜けがよく鮮明、クリアーな画像
※スッキリと鮮明な画像に仕上がる
4、美しく自然なボケ
※色付きの少ない自然なボケ
5、リアルな質感を再現
※緻密な描写力、微妙な質感もリアルに描ける
6、優れた動画画質
※動画撮影時でも「瞳AF・動物AF」に対応
※フォーカスブリージングの低減
(フォーカスを手前から奥、奥から手前に移動させるときに発生する画素変動)
動画については、今後検証していきたいと思います!
7、暗いシーンに強い
※大口(最大)口径で豊富な光を取り込め高画質を実現
※最高ISO感度51200の高感度裏面照射型CMOSセンサーを採用し、高感度でも「ノイズ」を抑制
初代「Z6」と比べてここが進歩
かなり物足りないところもあり、そのような点を改善して発売した「Z6Ⅱ」です。
特に動画撮影において大きなポイント。
当然スチール(写真撮影)においてもです。
1、給電しながら撮影ができる
※電池容量をあまり気にしなくてすむ、これはとても安心
2、ダブルスロット
※SDカード+CFXプレスカードまたはXQDカード
ちなみに初代「Z6」はXQDカードのみのシングルスロット
3、AF(オートフォーカス)が「デュアルEXPEED 6」になり、性能アップ
※高性能の一眼レフ機に比べるとまだまだ物足りない
「Z6Ⅱ」は使用用途によっては・・・
「Z6Ⅱ」で撮影していると、全く「Z50」とは違う用途と気付きました。
それは重さが決定的に違うことです。
歩きながら等の「Vlog撮影」は、絶対「Z50」。
「Z50」の軽量・コンパクト性を改めて実感しました。
ちなみに「Z6Ⅱ」は、スチール(写真)撮影というよりは、三脚やジンバルなどに固定しての動画機の要素を大いに感じました。
動画能力はかなりアップしています。
カメラの「ライブビュー」を見ながら画面タッチしながらの方が、「ファインダービュー」よりもピントが合いやす特徴も感じました。
まとめ
今回は「Z6Ⅱ」を購入しての撮影です。
正直先日までの愛用していた「Z50」とスケール感が全く違います。
写真の出来栄えよりもやはり「見た目」、そして「グリップ感」です。
さらにはSラインとのレンズ「「NIKKOR Z 24-70mm、f/4S」、相性抜群でした。
また、両者を比較することにより、ある意味、APS-Cカメラとしての「Z50」の完成度の高さも実感できました。
今後は「Z6Ⅱ」を使い、望遠レンズと相性や動画性能などを深く検証していきたいと思います。