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【風景】紅葉の『色』、ホワイトバランスの調整が重要!「宮ケ瀬ダム」でニコン「Z50」と「D850」の比較撮影

11月も後半、「紅葉」の真っ只中です。

「紅葉の『色』をどう表現するか・・・?」

天候や光の向きによってさまざまです。

今回は、カメラの設定で「ホワイトバランス」の機能を利用し、表現してみました。

結論から言いますと、特に「紅葉の色み調整に正解はなく、ケースバイケースに応じた設定が必要」と感じました。

神奈川県にある「宮ケ瀬ダム」の紅葉写真について、「Z50」とニコン最高画素を誇るフルサイズ一眼の「D850」で検証します。

そもそも風景撮影で重要視している以下3つのポイントがあります。

1、カメラの設定(露出調整と「ホワイトバランス」

2、三脚・雲台による「カメラの固定」できる状況

3、天候条件

 

色合いを正しく再現するホワイトバランス

ホワイトバランス(WB)とは、撮影する時間帯や天候、光の種類などによって変わる光の色温度に対応して、被写体の色合いを正しく調整、再現する機能です。

紅葉や夕日撮影でおすすめのカメラ、ホワイトバランス設定は以下3つのパターンです。

1、「晴天」(太陽光):晴天の屋外に適している
2、「曇天」:曇りの空の屋外に適している
3、「晴天日陰」:晴天の日陰での撮影に適している(赤み、黄色みが強くなる)

大切なのは、見た目の色、自然色に近い色みにすることが重要です。

※赤み:晴天日陰(8000K)>曇天(6000K)>晴天(5200K)<白色蛍光灯(4200K)<電球(3000K):青み

「自然光オート」(AWB)もいいですが、意図した色合いにならないことも多く、見た目で3つの中から選んだ方がいいと思います。

 

宮ケ瀬ダムの紅葉写真作例(Z50とD850を比較)

こまちゃん
こまちゃん

「宮ケ瀬ダム」は、日本の神奈川県に位置し、首都圏最大級のダムです。

ダムの一番上からの眺望は最高で、そこから撮影しました。

紅葉の色味の違いについて、「ホワイトバランス」の設定に着目してみました。

【撮影ポイント】

1、写真を撮る際、曇り気味のため、「白とび」に気を付けながら露出補正を

2、全体的にピントを合わすため「F値(絞り値)」は8~16前後で、ISOはできるだけ「ノイズ軽減」するため低く設定
(F値は高すぎると回折現象(画像劣化)を起こすと言われていますが、それを見極めながら調整)

3、太陽撮影のときは「光芒」を出しやすくするため、F値は高く「16」に

※アドビLightroomで明るさなど調整・レタッチし、その内容を記載しています。

 

★★★ホワイトバランスによる比較「Z50」と「D850」★★★

「Z50」で紅葉撮影

1、ホワイトバランスは「晴天」に設定
「Z50」(カメラ本体)+キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/10秒、F値16、ISO100、露出補正+1.0

【Lightroomでレタッチ】
特に暗い部分や明るい部分(明暗)の調整のため、「ハイライトー81」、「シャドウ+72」。最も暗い部分、黒を引き締めるため、「黒レベルー100」に。

 

2、ホワイトバランスは「曇天」
「Z50」(カメラ本体)+キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/10秒、F値16、ISO100、露出補正+1.0
【Lightroomでレタッチ】
特に暗い部分や明るい部分(明暗)の調整のため、「ハイライトー81」、「シャドウ+72」。最も暗い部分、黒を引き締めるため、「黒レベルー100」に

 

3、ホワイトバランスは「晴天日陰」
「Z50」(カメラ本体)+キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/13秒、F値16、ISO100、露出補正+1.0

【Lightroomでレタッチ】
特に暗い部分や明るい部分(明暗)の調整のため、「ハイライトー81」、「シャドウ+72」。最も暗い部分、黒を引き締めるため「黒レベルー100」に。

 

4、ホワイトバランスは「晴天」
「Z50」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/500秒、F値16、ISO100、露出補正-0.3

【Lightroomでレタッチ】
全体的に少し暗めですので「露光量+0.23」、明暗調整で「ハイライト-100」、「シャドウ+100」

 

5、ホワイトバランスは「曇天」
「Z50」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/500秒、F値16、ISO100、露出補正-0.3

【Lightroomでレタッチ】
全体的に少し暗めですので「露光量+0.23」、明暗調整で「ハイライト-100」、「シャドウ+100」

 

6、ホワイトバランスは「晴天日陰」
「Z50」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/500秒、F値16、ISO100、露出補正-0.3

【Lightroomでレタッチ】
全体的に少し暗めですので「露光量+0.23」、明暗調整で「ハイライト-100」、「シャドウ+100」


7、ホワイトバランスは「自然光オート」(5450Kに設定される)
「Z50」(カメラ本体)+キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離16mm(35mm換算で24mm)、シャッタースピード1/20秒、F値16、ISO100、露出補正+0.7

【Lightroomでレタッチ】
特に暗い部分や明るい部分(明暗)の調整のため、「ハイライトー81」、「シャドウ+72」。最も暗い部分、黒を引き締めるため、「黒レベルー100」

 

「D850」で紅葉撮影

1、ホワイトバランスは「晴天」に設定
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/160秒、F値8、ISO100、露出補正+1.7

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライトー100」「シャドウ+59」、最も暗い部分、黒を引き締めるため、「黒レベルー100」

 

2、ホワイトバランスは「曇天」
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/160秒、F値8、ISO100、露出補正+1.7

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライトー100」「シャドウ+59」、黒のしまりで「黒レベルー100」

 

3、ホワイトバランスは「晴天日陰」
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/125秒、F値8、ISO100、露出補正+1.7

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライトー100」「シャドウ+35」、最も暗い部分、黒を引き締めるため、「黒レベルー100」

 

4、 ホワイトバランスは「晴天」に設定
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/160秒、F値16、ISO100、露出補正+0.3

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライトー100」「シャドウ+36」

 

5、ホワイトバランスは「曇天」
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/160秒、F値16、ISO100、露出補正+0.3

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライト-100」「シャドウ+66」、白飛び補正で「白レベル-48」。

 

6、ホワイトバランスは「晴天日陰」
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/160秒、F値16、ISO100、露出補正+0.3

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライト-100」「シャドウ+38」、白飛び補正で「白レベル-48」

 

7、ホワイトバランスは「自然光オート」(5850Kに設定される)
「D850」(カメラ本体)+ニコン単焦点(広角)「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」
※カメラの設定:絞り優先、焦点距離20mm、シャッタースピード1/60秒、F値13、ISO100、露出補正+1.7

【Lightroomでレタッチ】
明暗調整で「ハイライトー100」「シャドウ+59」、最も暗い部分、黒を引き締めるため、「黒レベルー100」

 

今回の紅葉撮影においては、「Z50」「D850」、どちらも「晴天日陰」に設定した方が、より紅葉らしくなる感じです。

霧などもかかり、「晴天」では実際の色よりは赤み(黄色み)が落とされてた写真に仕上がっている印象もあります。

また、日中の「太陽」の写真では、やはり「晴天」の方が現実色に近く、「晴天日陰」は「夕焼け」に近いときの設定に適しているように思います。

このように撮る被写体でも、「ホワイトバランス」の設定は違ってきます。

通常は「晴天(太陽光)」モードが、「見た目の色に近い」と言われてもいますが、季節や天候条件によってもさまざまで、実際の現場で試しながら撮影することをオススメします。

自然光オート」は、意図したモードとはやはり少し違うように感じます。

「Z50」(カメラ本体)+キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」

ニコンZ50

「D850」(カメラ本体)

 

ニコン単焦点「20mm f/1.8G」について

今回は太陽を撮るとき、「Z50」または「D850」の本体に、いずれもニコン単焦点レンズの「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」を使用しています。

ニコン単焦点20㎜、F1.8

 

このレンズは特に「光芒」が鋭く尖った感じで、綺麗に出ます。

ポイントは、
1、「F値を16」に目一杯絞り、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
2、露出補正をマイナス」や「暗めに撮る」など・・・

やはり「単焦点レンズ」だからとも言われています。

光芒は、「レンズの質」に依存すると考えています。

上記レンズは、一眼レフ用(Fマウント)レンズのため、「Z50」(本体)で使用する場合、下記FTZマウントアダプターを装着し撮影しています。

ニコンFTZ変換アダプター

 

光芒を出すには・・・

「光芒鋭く」撮るには、以下の3つのことが言われていますが・・・

撮影環境によって違うため、以下は一応ご参考までです。

1、F値をめちゃくちゃ高くする(絞る)

2、暗めに撮る(露出アンダー「マイナスで」)

3、広角レンズで撮る
※個人的には単焦点の広角レンズがオススメ

 

紅葉写真の「色」

こまちゃん
こまちゃん

写真は3つの要素、「光」「形」(構図)、そして「色」が重要と言われています。

色は「心情」を左右し、紅葉撮影においては「色」が特にポイントです。

季節感をもろに表現できます。

季節感を表す「色」

「色」はそれだけで、季節を物語ります。

赤みは暖色系で「暖かく心躍る雰囲気」、反対に青みは「寒色系」で冷涼・冷淡なムードを表します。

新緑を見れば「5月」を、紅葉ならば「10、11月」をイメージします。

例えば、水面に映った新緑を見たとき人は「春夏」を、赤や黄色としたら反対に「秋」を意識します。

つまり、これは間接的に色見せて季節感を語り、風景写真の表現の幅が広がっていきます。

そのため、今回のような紅葉撮影の現場では、特に「色」を意識した撮影が非常に大切と感じました。

参考までに以下の撮影パターンを把握しておくと良いです。

1、1色(夕日1色や森の新緑1色など)

2、2色(夏の青空と緑の山など)

3、多色混交(3つ以上の色の組み合わせなど)

 

紅葉色を引き出す「コツ」

1、天候(晴れ)と光を生かして撮影

2、紅葉の色を見極め、露出補正を行う

3、背景などの対比で紅葉色を印象的に表現

4、色を引き出さる後処理を想定した撮影も
※トリミングも想定して撮影

5、NDフィルター(減光フィルター)の効果的な活用

※「空」と「紅葉」と「池」などにはもっとも適したフィルターと考えています。

6、PLフィルターの活用
※より色みをはっきりさせるPLフィルターの使用は、「光」の角度にもよるもので、微妙と感じています。
効果もわかりにくいこともあります。

 

まとめ

一概にホワイトバランスのこの設定が適していると、判断することは難しい状況でした。

写真において何を強調していくか。。。

風景写真においては、「季節を表現できる色」を踏まえ、「見た目の色」を重要視して撮影することで、より際立った作品へと様変わりしていきます。

これはカメラの性能ではありません。

「Z50 」はミラーレスの初級機もしくはサブ機とも言われてもいますが、小型・軽量で、かなり優れたカメラです。

ほんの少しの工夫で、プロ並み写真にできると考えています。

 

【カメラ】ニコンミラーレスカメラ「Z50」を詳細分析、趣味にビジネスに大活躍!(1カ月総括、写真作例)ニコンミラーレス「Z50」を購入して以来この1カ月、本当によく使いました。趣味にそして仕事に大活躍でした!とにかく本体+キットレンズでわずか585gと「小型・軽量」で綺麗、コスパ良く大満足しています。...