ミラーレスで登山の様子を動画に・・・
Vlog撮影に挑戦しています。
ただ、「手ぶれ」、これがネックです。
ハイキングや登山など撮影者が動いての動画・Vlog撮影は、「アクションカメラ」。
写真はミラーレス(ニコンZ50)と、割り切っていました。
そのうちにとても軽量な「Z50」でも可能ではと思い、「ミニ三脚」にのせて試してみました。
結論としてはとにかく「手ぶれ」をどの程度抑えられるか…。
「ミニ三脚」では、許容範囲内の動画撮影ができますが、限界を感じました。
やはり動きながら撮影するには、「ジンバル」が最適で、「Zhiyun(ジウン)CRANE M2」を購入しました。
このジンバルは軽くてコンパクト、重さ500グラム。
「Z50」なら、本体とキットレンズ(標準ズーム)でわずか「585g」。
相性も抜群です。
軽量・コンパクトな組み合わせで、活用範囲も広く、さまざまなVlog撮影に挑戦できると確信しています。
ちなみに「Z50」で、手持ちの動画機としてはとても快適、動画性能としても以下のように何も問題なく楽しめます。
1、フルフレームの4K UHD(3840×2160)まで対応
2、スローモーション動画
3、タイムラプス動画
すぐに読むための目次
動画にとっても「手ぶれ補正機能」は最重要?
「動画」においても同様です。
特にVlog・動画撮影では「手ぶれ補正」が重要です。
ただ、効きすぎて逆に違和感を感じるときもあります。
ちなみに手ぶれ補正機能にはいろいろとあります。
「Z50」本体にでは「電子手ブレ補正」、Z50のキットレンズ(16-50mm)には「光学手ぶれ補正機能」がついてます。
魅力的な「Z50キットレンズ」の手ぶれ補正
「Z50」のキットレンズ(16-50mm)には「4.5段分」の光学手ぶれ補正機能が搭載されています。
これがかなり強力、数字以上にです。
この手ぶれ補正機能は「スポーツモード(SPT)」と「ノーマルモード」の2種類。
2つともそれぞれかなり優秀です。

一応公式では「高速連続撮影時にも動く被写体」向けと書かれていますが、「手ぶれ」がかなり気を付けているため「スポーツモード」にしています。

光学手ぶれ補正とは
「光学手ぶれ補正」とは、被写体からカメラに向かって照射された光の光軸が中心からズレてします現象を補正する機能。
「レンズ」を動かすことによるズレを、本来の到達点に届くように修正でき、レンズ内の特定のレンズを動かすことで、補正します。
レンズ内手ぶれ補正とも言います。
この補正機能は優秀でレンズをファインダーをのぞき確認しながら撮影できるところです。
「手ぶれ補正用レンズ」を一枚多く入れるため、レンズが大きく重くなるデメリットもあります。
ただ、「Z50のキットレンズ」では、手ぶれ補正機能が「4.5段」ありながら、重さ135gと軽いのは優秀です!
カメラボディ内手ぶれ補正
最近の「ミラーレスカメラ」には「ボディ内手ぶれ補正」がついているもの多く発売されています。
「イメージセンサーシフト式手ぶれ補正」と言います。
ボディ内の心臓部、「イメージセンサー(撮像素子)」を動かし、ズレを修正します。
ブレと反対方向にセンサーが動き、ブレを打ち消すイメージで、光学手ぶれ補正と原理はほぼ同じです。
カメラ内に手ぶれ補正があれば、選べるレンズも豊富(手ぶれ補正なしレンズなど)なことや、「手ぶれ補正のない軽量なレンズ」を選べる、メリットもあります。
幾分カメラ本体が重くなる傾向にもあります。
また、光学ファインダーで構図を確認しているときは、手ぶれ補正が行われないため、撮影者の意図した構図とは少し異なった構図になる可能性もあります。
ただ、ミラーレスのEVFなどでは、撮影前から「手ぶれ補正」が有効なものもあります。
ちなみに「Z50」には搭載されていません。
電子手ぶれ補正とは
「電子手ぶれ補正」とは、シャッターを切ったとき、自動的に複数の写真を撮影し、それらの写真データを比較し手ぶれを判別し、自動的に手ぶれを補正した画像にします。
ただ、このとき、手ぶれによって構図がズレてしまい、実際に写真データを作成するための有効画素領域は、最大の画素領域よりも小さいめになります。
被写体が大きくと動くと補正しきれないなどの欠点もあります。
また、特別な機構を追加装備しなくても実現できるメリットもあります。
「Z50」では、電子手ブレ補正をONにすると画角が多少狭くなり、多少「クロップ」されます。
また、無理やり補正しようとしますので、「カクカク」した感じにもなりやすいです。

手ぶれ補正機能「オフ」が良い
画角が狭くなる、「クロップされる」などの理由から、手ぶれ補正機能は「オフ」の方が良いケースもあります。
また、逆効果になるときもあります。
「流し撮り」撮影などでは背景をブレさせてハッキリ写したいときなど、手ぶれ補正機能が動作し、かえって被写体がブレたりします。
もっともどんなに「手ぶれ補正機能」が発達しても補正するのは「手ぶれ」に対してのみ。
被写体が動いたときなどに起こる「被写体ぶれ」には難しく、シャッタースピードに上げていくしかありません。
動画撮影必需品①「三脚?ジンバル?」
そのため、撮影シーンによっては、「三脚」か「ジンバル」はマスト。
撮影者が動いている状態などで、手における振動が起きやすい時に強力なのが「ジンバル」。
ただ、大きなものや、特殊な形状のもの多く、バックなどの収納がとても不便です。
もっとも大きさという面では、「三脚」も同じですが、小さい三脚「ミニ三脚」なら持ち運びや設置も簡単にできます。
撮影者が「ピタッと」止まって状態の場合は、「ミニ三脚」でも十分に機能します。
三脚(ミニ三脚)
ミニ三脚等で撮影者が動きながら動画、Volg撮影では、どうしても「手ぶれ」が動画上に現れてしまいます。
高い「手ぶれ補正機能」が搭載されているアクションカメラは別ですが・・・
どこまでが見れる動画かは、撮影の仕方や撮影環境によるところもあります。
ただ、「ミニ三脚」はいろいろなシーンにおいても、あった方が全然安心です。
※JOBY (ジョビー)の「ゴリラポッド 3K PRO キット」(JB01566-BWW)。
価格は1万3000円前後です。
重さは三脚と雲台、合わせて「463g」と軽量。


※JOBY(ジョビー)の「ミニ三脚」、品番は「JB01558-BWW」(卓上三脚)
価格は3000~3500円前後と安価。
重さは185gと軽く、最大耐荷重1kg。

ジンバルは?
ジンバルでの動画撮影には、びっくりするほどの手ぶれ補正が働きます。
ある意味、一回これで撮影したら忘れないくらい「滑らかな映像」に仕上がります。
よりその効果出すには、もっとも俗に言う「ジンバル歩き」をすることが大切です。
ただ、ジンバルにも問題点があります。
ジンバルはミニ三脚よりも重く、通常のしっかりしたものだと、1キロを超えるものが当たり前の世界です。
そうしますとカメラと合わせて2キロ超とかになります。
そのため、軽いジンバルできれば500~700グラムに抑え、できれがカメラと合わせて、1キロ前後にしたいのが想像です。
そこで見つけたジンバルが「Zhiyun(ジウン)CRANE M2」。
金額は3万円前後です。
この製品の重量は「500グラム」と軽く、ニコン「Z50+キットレンズ(標準ズーム)」(585グラム)と合わせても1085グラム。
積算荷重は「728グラム」、「Z50」にはピッタリです。
動画撮影必需品②(NDフィルター)
動画の場合、一般的に「シャッタースピード」は写真とは違い「1/50~1/60」程度。
できれば少しボケ感も出したいので、F値は開放(一番低くく)にします。
そのため、日中だと明るくすぎるため、NDフィルター(明るさを軽減する減光フィルター)を使用しています。
特に動画では、変換式NDフィルターがおすすめです。
特に移動したりすると「明るさ」が変化します。
そのため固定式より「変換式」のNDフィルター。
※K&F Concept ケーアンドエフコンセプトのNDフィルター:ND2-ND32
(価格は5000円前後)
※使用感としては、動画において「X上のムラ」(周辺の影)は抑えられている感じです。
Vlog撮影とは
Vlog撮影とはは「Video blog」、すなわちブログの動画版です。
さて何を撮るか、何を伝えたいのか、YouTubeを見てるとよくわかります。
とても参考になります。
登山なんて本当に事前に知っているだけで全く違います。
やはり皆さんが体験する前に、事前調査のようなVlog撮影が私は好きです。
また、何で撮るか・・・
1、アクションカメラ
2、コンパクトデジタルカメラ
3、軽量なミラーレス
とにかく綺麗な撮影をしたいもので、今は「ミラーレス Z50」に挑戦しています。

「Z50」の動画撮影能力
また、気になる色合い調整機能や手ぶれ補正機能(キットレンズで)も想像以上で、通常の撮影では問題ありません。
「4K30P」まで撮影可能
DXフォーマットベースでフルフレームの4K UHD(3840×2160)対応。
「4K UHD/30p動画フルフレーム」で撮影できます。
画像処理エンジン EXPEED 6の働きで解像感の高い画づくりを実現。
動画にも[Creative Picture Control]を適用できるため、独自のテイストの映像撮影が手軽に楽しめます。
4K UHD、フルHDともに、「アクティブD-ライティング」、「電子手ブレ補正」、「フォーカスピーキング」も使用できる。

スローモーション動画、フルHD/120pにも対応
画像サイズとフレームレートの組み合わせを選び、「1920×1080 30p 4倍スロー」「1920×1080 25p 4倍スロー」「1920×1080 24p 5倍スロー」
「スローモーション動画」を撮影可能です。
また、スローモーション動画を自由に作成できる、フルHD/120p(100p)の音声付き映像素材が手軽に得られます。

タイムラプス動画
タイムラプス動画はスローモーション動画とは反対に、動画の動きを速くすることで、通常の撮影よりも短い動画を作れます。
これはよく使う機能です。
夕日撮影などは特に魅力的です。
特に、登山では「ハイパーラプス」撮影。
「秒間1秒設定」で、ジンバルを使用し、動きながらの登山動画を撮って楽しめます!

動画における静音能力
ミラーレス用レンズ「Zレンズ」において、静粛性に優れたSTM(ステッピングモーター)を採用し静音なAF駆動が可能です。
※レンズ等の駆動音が聞こえにくい、制御されている感じです。
自然な映像を表現を実現するため、「フォーカスブリージング」の抑制・低減します。
ピントの位置を手前から奥、奥から手前へと変化させると画角が変わる現象を抑えています。
綺麗な動画撮影を!(色合い調整機能)
ニコンのミラーレスには、写真でも同様ですが、
「ピクチャーコントロール」
「Creative Picture Control」
「アクティブD-ライティング」
「ホワイトバランス」などの機能があります。
とても設定に悩みますが、最初は「オート」設定でも問題ないように感じています。
未だに「Creative Picture Control」は使ったことがありません。
ただ、撮影シーンによっては、いろいろな面白い「絵作り」もできそうです。
今後は使っていきたいとも思っています。
ピクチャーコントロール
「仕上り設定機能」で活用範囲も広いものです。
以下の機能があり撮影に応じて対応しています。
動画撮影後に編集を想定する場合は、「フラット」を使用します。
いわゆる写真撮影で生データ「RAW」に近いものとも考えます。
※ケースバイケースで対応していきたいと思いますが、基本「オート」にしています。
オート | 「スタンダード」を基本に、色合いや階調をカメラが自動的に調整するモード。 ※人物を撮影するシーンでは「スタンダード」に比べて人物の肌を柔らかな表現に。 ※屋外のシーンでは、「スタンダード」に比べて青空や草木などの色が鮮やかになる。 |
スタンダード | 鮮やかでバランスの取れた標準的な色味で撮影する。 ほとんどの撮影状況に適したモード。 |
ニュートラル | 被写体の色味を忠実に再現する。 素材性を重視した自然な画像になる。 |
ビビッド | メリハリのある、生き生きと色鮮やかな画像になる。 彩度を上げて色味を強調したいとき、よりハッキリした印象の写真を撮りたいときに適している。 |
モノクローム | 白黒やセピアなど、単色の濃淡で表現する写真になる。 |
ポートレート | 人物を撮るのに適したモードで、肌の描写をきれいで滑らかにするだけでなく髪の毛の柔らかい質感も再現する。 |
風景 | 自然の風景や街並みを撮るときに適したモード。 彩度やコントラストが高く、メリハリをつけ写真に仕上げる。 |
フラット | ピクチャーコントロールの中で、コントラスト、彩度、輪郭強調が最も低い設定。 そのため、メリハリがなく眠いような画像になるが、後から画像処理をして仕上げるのに適している。 |

クリエイティブピクチャーコントロール
クリエイティブピクチャーコントロール「Creative Picture Control」の設定箇所は、ピクチャーコントロール内にからになります。
特長としては、色合いや階調が綿密に作り込まれ、よりアート寄りの写真に仕上げことができる。
一味違った写真を撮りたいときに使います。
設定項目が20種類と多く、今のところ把握しきれていないこともあり、必要に応じて考えていきたい。
1 | ドリーム | 薄オレンジ色の色調にし、暗部を明るく輪郭を弱める |
2 | モーニング | 青の色調にし、暗部を明るみにする |
3 | ポップ | 彩度を大きく上げ、全体を明るめにする |
4 | サンデー | コントラストを高め、ハイライトは白とびする可能性がある |
5 | メランコリック | マゼンダが足され、彩度と輪郭を弱めてレトロ調(古風、昔風)な写真になる |
6 | ピュア | 青味が足され、静かな雰囲 |
7 | デニム | 彩度を上げ、青味が強い写真 |
8 | トイ | 彩度を高めて藍色に近い色を足し、トイカメラ風になる。 |
9 | ソンバー | 彩度を高めるが、明度を抑える |
10 | ドラマ | 全体は暗くなるが、ハイライト部は明るく、コントラストは強い |
11 | サイレンス | 彩度とコントラストが低く、軟調な写真に |
12 | ブリーチ | 緑かかった彩度の低い雰囲気で、銀残し風の写真に |
13 | チャコール | 優しい雰囲気の軟調なモノクロに |
14 | グラファイト | コントラストと輪郭強めた、硬調な黒白はっきりモノクロ写真に |
15 | バイナリー | ディテールが省略され、ほぼ2階調のみのモノクロ写真に |
16 | カーボン | 全体的にアンダーかかった、黒を強調したモノクロ写真に |
17 | セピア | 退色したセピア調(茶褐色や暗褐色のモノトーン)の写真に |
18 | ブルー | 全体的に青味かかり、寂しげな写真に |
19 | レッド | 赤味の強いレトロ調(古風)な写真に |
20 | ピンク | ピンク色が足された甘美な雰囲気 |

アクティブD-ライティング
カメラ側で明るさを計測し、「ハイライト(明るい部分)」と「シャドウ(暗い部分)」の輝度差を少なく補正する機能。
逆光撮影や日差しの強い日などに「白とび」や「黒づぶれ」が起きやすいときに使用すると良い。
※個人的に自分である程度は決め編集を考えているので、あまり使用はしていない。
今後必要に応じて考えていきたい。
動画では使用していきたいと考えています。
ホワイトバランス(WB)
その色本来の色を出す設定で「白を白として写す機能」
※動画ではとりあえず「オート」設定にしています。
※例えば「白い被写体が赤く染まっている」ときは、写真全体に反対色(捕色)である「青」を足して、被写体を本来の白色に移す。
大切なのは、見た目の色、自然色に近い色みにすることです。
※赤み:晴天日陰(8000K)>曇天(6000K)>晴天(5200K)<白色蛍光灯(4200K)<電球(3000K):青み
まとめ
写真と違い動画の編集はなかなかハードルが高いものです。
より高度な編集作業や4K動画はパソコンのスペックは、かなりハイエンドなものが必要となってきます。
そのため、ある程度は完成形に近いものを仕上げていきたいとも思います。
はじめは大変ですが、動画が創り出す映像は写真にはないものがあります。
また、最近ニコンでは「Z50」より軽量で動画性能の高いものを期待すべく、ミラーレス「 Z30(仮)」の発売の噂もあります。
EVFレスでかなり動画撮影に特化しているのものと想定され、発表・発売が待ち遠しいものです。