カメラで子どもを撮影するときは、動きに合わせてピントを追い続けるAF-C(コンティニュアスAF)、キヤノンではサーボAFを使うのが基本です。顔・瞳認識AFに対応しているカメラなら、それを有効にすると、子どもの顔や瞳にピントを合わせやすくなります。
ただし、子どもの動き方や撮影場所によって適した設定は変わります。まずは「AF-CまたはサーボAF+顔・瞳認識AF+広めのAFエリア」を試し、ピントが外れるときだけAFエリアを狭くします。
子どもの撮影に適したオートフォーカス設定
| 設定項目 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| フォーカスモード | AF-C、サーボAF | 動いている子どもに合わせてピントを追い続けられる |
| 被写体認識 | 人物、顔・瞳認識 | 顔や瞳を優先してピントを合わせられる |
| AFエリア | 自動選択、ワイド、ゾーン | 動く被写体をカメラが追いやすい |
| AF補助機能 | 被写体追従、トラッキング | 画面内を動く子どもを追い続けやすい |
| フォーカス優先 | 必要に応じて設定 | ピントが合うまで撮影しない設定。連写速度が落ちる場合がある |
設定名はメーカーや機種によって異なります。たとえば、AF-Cは「コンティニュアスAF」、サーボAF、AIサーボAFなどと表示されることがあります。
まず設定する手順
- カメラのフォーカスモードを、AF-CまたはサーボAFに変更します。
- AFエリアを、自動選択・ワイド・ゾーンのいずれかに設定します。
- 人物認識、顔認識、瞳認識のいずれかを有効にします。
- 瞳の選択機能がある場合は、左右の目を自動選択にします。片方の目を指定できる機種では、手前側の目を選びます。
- 子どもにカメラを向け、顔または瞳の枠が表示されることを確認して撮影します。
顔や瞳の枠が表示されない場合は、被写体認識が無効になっている、顔が小さすぎる、横顔になっている、暗いなどの可能性があります。認識されないときは、AFエリアをゾーンや1点に変更して、子どもの顔や体にピント位置を合わせます。
動き方に合わせたAFエリアの選び方
走り回る子どもを撮る場合
AF-CまたはサーボAFにし、顔・瞳認識とワイドまたはゾーンAFを組み合わせます。子どもが画面内を大きく移動する場面では、1点AFよりもカメラが被写体を追いやすい設定が向いています。
ただし、画面内に大人や遊具などが多いと、カメラが別の被写体を選ぶことがあります。その場合はゾーンを小さくするか、子どもをゾーン内に入れた状態で撮影します。
こちらへ歩いてくる子どもを撮る場合
AF-CまたはサーボAFと顔・瞳認識を使います。連写を併用すると、歩く途中の表情や目を開けた瞬間を選びやすくなります。
ピントが背景へ移るときは、被写体追従の感度やAFエリアの大きさを調整します。設定名や調整幅は機種ごとに異なるため、取扱説明書で「被写体追従」「追従感度」「AF特性」などを確認してください。
座っている子どもを撮る場合
顔・瞳認識が安定していれば、AF-CでもAF-Sでも撮影できます。動きが少ない場面では、AF-SまたはワンショットAFにすると、シャッターボタンを半押しした位置でピントを固定しやすくなります。
子どもが突然動く可能性がある場合は、AF-Cのままにしておくと設定を切り替える手間を減らせます。
顔・瞳認識AFが外れるときの対処法
顔・瞳認識AFは便利ですが、暗い場所、横顔、顔が小さい場面、髪や帽子で目が隠れている場面では、認識が不安定になることがあります。
- 子どもの顔が画面内で大きくなる位置まで近づく
- AFエリアをワイドからゾーンへ狭くする
- 被写体追従を一度オフにして、顔や体をゾーン内に入れる
- 1点AFまたは小さめのAFエリアで顔にピントを合わせる
- 手前にある物や他の人がAFエリアに入らないよう構図を変える
瞳ではなく体や背景にピントが合う場合は、カメラが表示しているAF枠を確認してください。枠が子どもの顔や瞳から外れているなら、構図を整えてから撮影するか、AFエリアを狭くします。
オートフォーカスと一緒に確認したい設定
シャッタースピード
オートフォーカスが合っていても、シャッタースピードが遅いと子どもの動きで写真がぶれます。走る、跳ぶ、遊ぶといった場面では、シャッタースピードを速めることが重要です。
目安として、歩く程度なら1/250秒前後、走る場面なら1/500秒前後から試します。ただし、レンズの焦点距離、照明、子どもの動きによって必要な速さは変わります。
連写
表情や動きの変化が大きいときは、連写を使うと複数の写真から選べます。連写中もAF-CまたはサーボAFでピントを追従させる「AF追従連写」に対応しているかは、カメラの機種によって異なります。
連写後は、目が開いているか、顔にピントが合っているか、手足がぶれていないかを拡大して確認します。
ISO感度と明るさ
室内や夕方は光が少なく、オートフォーカスが迷いやすくなります。ISO感度を上げてシャッタースピードを確保すると、暗い場所でもぶれを抑えやすくなります。
ISO感度を上げると写真にノイズが出やすくなるため、画質とぶれにくさのどちらを優先するかで調整します。
子どもを撮るときにAF-Sを使う場面
子どもがほとんど動かず、構図を決めてじっくり撮影するなら、AF-SまたはワンショットAFも使えます。三脚を使った記念撮影や、座った状態で動きが少ない撮影では、ピントを固定しやすい方法です。
一方、撮影中に子どもが動くなら、AF-Sでピントを固定したまま撮ると、顔がピント位置から外れることがあります。迷った場合は、まずAF-CまたはサーボAFを選びます。
迷ったときの基本設定
子どもが動く場面では、AF-CまたはサーボAF、人物の顔・瞳認識、ワイドまたはゾーンAF、連写を基本にします。走る場面では、オート設定だけに頼らず、シャッタースピードが遅くなっていないかも確認してください。
最初に行うことは、AF-CまたはサーボAFへ変更し、顔・瞳認識の枠が子どもの顔に表示されるか確認することです。枠が外れる場合は、AFエリアを狭くするか、1点AFで顔や体にピントを合わせます。







